全経簿記能力検定とは?
2005年 4月 1日、社団法人全国経理学校協会は「社団法人全国経理教育協会」に 名称が変更となりました。
正式名称を 文部科学省認定「簿記能力検定試験」といい、
社団法人全国経理教育協会が主催する検定試験で、年3回施行されます。
昭和 31年10月14日に第1回簿記検定が実施され、昭和 36年 5月12日には文部科学省
後援となり、さらに昭和 58年 8月25日には国税庁より上級の合格者には税理士試験受験
資格付与の示達となりました。
平成 6年 3月24日、文部科学大臣より大学入学資格検定規程の規定に基づき、3級
以上合格者には受験科目「簿記」が免除され、平成 7年12月15日には技能審査の認定
に関する規則に基づき文部科学省認定となり、現在に及んでいます。
全経簿記能力検定試験の内容
は、試験時間帯を示しています。
級 |
科目 |
試験時間 |
取得レベル |
上級 |
商業簿記 会計学 |
1時間30分 |
13:00〜 14:30 |
経理責任者クラスに必要な技能を有している。
|
工業簿記 原価計算 |
1時間30分 |
15:00〜 16:30 |
1級 |
会計 (商業簿記を含む) |
1時間30分 |
9:00〜 10:30 |
経理主任クラスに必要な技能を有している。
|
工業簿記 |
1時間30分 |
10:40〜 12:10 |
2級 |
商業簿記 |
1時間30分 |
13:00〜 14:30 |
法人企業の経理担当者クラスに必要な技能を有している。
|
3級 |
商業簿記 |
1時間30分 |
10:40〜 12:10 |
個人企業の経理担当者クラスに必要な技能を有している。
|
4級 |
商業簿記 |
1時間30分 |
13:00〜 14:30 |
簿記の基礎的な知識を有して いる。
|
▲ページトップへ
- 合格基準・合格者の特典
- 合格基準 (各級ともに1科目の満点は100点です)
- 上級 : 4科目で280点以上、かつ1科目ごとに40点以上を満たしていること
- 1級 : 会計、工業簿記ともに70点以上
- 2級・3級・4級 : 70点以上
-
※1級のみ1科目70点以上で科目別の協会合格証書が交付され、その後
「3回以内」の試験でもう一方の科目に合格すれば、1級合格となります。
(例)今回「会計70点」「工業簿記50点」の場合、「会計の科目合格」となり、
以降3回以内に「工業簿記で70点以上」を取得すれば1級合格となります。
- 合格者の特典
- ・税理士試験の受験資格が与えられます。(上級合格者のみ)
- ・大学入学資格検定(大検)で「簿記会計」の科目が免除されます。
(上級・1級・2級・3級の合格者が対象、4級は除く)
▲ページトップへ
簿記の必要性
簿記は、どんな規模の企業にも、また、どんな業種の企業にも必要です。
「企業のお金の流れを記録するのが簿記」ですから、企業で働くすべての人が
直接的・間接的に簿記に関わっていると言えます。
直接的に関係する企業の総務担当や経理担当だけでなく、
「数字が読める」というスキルは営業や企画・人事など、様々な分野において必要とされます。
簿記は社会人としての必須スキルなのです。
簿記を学ぶことが、「数字を読める」スキルアップの第一歩となります。
簿記はこんな方に役立ちます
・企業の経理・会計担当者 |
・コスト管理を求められる管理者 |
・利益率を重視する営業担当者 |
・取引先企業の経営状態を把握したい方 |
・税務申告を自分で行いたい方 |
・個人事業主の方 |
・公認会計士や税理士等の国家資格をめざす方 |
・計数感覚を身に付けたい方、スキルアップを目指す方 |
簿記検定に合格するとこんな効果が期待できます
・正しく帳簿をつけられる |
・会社の長所や短所を分析できる(→経営分析) |
・費用や収益を意識するようになる |
・取引先企業の経営状況を把握できる |
|