簿記検定教材 |
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日商簿記検定との違い
全商2、3級と日商3級
日商3級は、全商3級に比べてボリュームも多く、全商3級では出題されない形式や未学習論点が出題されますので難易度は日商3級の方が高くなっています。
全商3級にはない出題形式というのは、期中取引から残高試算表や合計残高試算表を作成する問題、
帳簿の記入方法だけでなく読み取りの力を試す問題、5伝票制などが挙げられます。決算の問題では、精算表や財務諸表作成でもボリュームが多く、決算振替仕訳や前期から当期への再振替仕訳まで出題されています。
仕訳自体のレベルは全商3級と日商3級では出題形式ほどの差はありません。
受験対策としては、全商3級では未学習の論点を学習し、日商3級の出題形式に慣れる
ための対策が必要になります。簿記は仕訳をし、帳簿に記入し、集計するという作業の繰り返し
ですから、まずは簿記の基本をしっかり身に付けることが合格への近道です。
全商2級では、日商3級で学習すべき論点は基本的に網羅できていますので、出題形式の違い
に慣れる練習を積むことが重要になります。
全商2級、全商1級会計学と日商2級商業簿記
日商2級商業簿記は、全商2級に比べてボリュームが多く、全商2級では出題されない形式や未学習論点が出題されますので難易度は日商2級商業簿記の方が高くなっています。
全商2級に出題されない形式というのは、記入済みの特殊仕訳帳の資料(一部推定あり)から残高試算表を作成する問題や銀行勘定調整表の作成問題、本支店会計でも未達取引、決算整理を行って財務諸表を作成する問題などが挙げられます。決算の問題では、精算表、財務諸表作成の他、決算3勘定(損益勘定、未処分利益勘定、残高勘定)を作成する問題も出題されます。
受験対策としては、全商2級で未学習の論点を学習し、日商2級の出題形式に慣れることはもちろんですが、仕訳自体
の難易度も全商2級より若干難しく、仕訳問題の文章も長いので、正確な知識と文章を読む力も要求されます。また、日商2級では全商2級にはない工業簿記が入ってきますので、工業簿記も一から学習しなければなりません。
全商1級会計学では、日商2級商業簿記で学習する範囲は基本的に網羅できていますので、出題形式の違いに
慣れる練習を積むことが重要になります。 日商2級工業簿記については下記を参照ください。
全商1級原価計算と日商2級工業簿記
日商2級工業簿記は、全商1級原価計算に比べ、ボリュームも少ないため、未学習論点以外は全商1級原価計算の知識で十分対応することができます。しかし、日商2級工業簿記では標準原価計算、CVP分析、直接原価計算といった管理会計の分野の出題がされるという点が大きく違います。
受験対策としては、全商1級原価計算にはない管理会計の分野の論点をマスターすれば十分対応することができますが、工業簿記の全体像をしっかり把握し、どの論点を学習していても全体像との位置付けを意識して学習することが重要になります。
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※ このページの情報の一部は、全国商業高等学校協会のホームページより抜粋して記載しています。
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